今週のランチメニューをお届けします♪

今週のランチメニューをお届けします♪

【週替わり】
・サラダ野菜(ケール、ケールの茎、オクラ、魁ピーマン、沖縄純白ゴーヤ、ビーツマリネ、大豆)
・じゃがいものクリームグラタン
・大長冬瓜の肉味噌炒め
・焼き茄子の冷製パスタ
・ケールサグカレー
・オニオンスープ
【日替わり】
火 固定種オクラのから揚げ
水 夏野菜の揚げびたし
木 栗かぼちゃの黒酢炒め
金 空心菜自家製ラー油炒め
土 ピーマンの塩昆布和え
日 夏野菜の天ぷら

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週末に久しぶりの雨をもらい、天気図を見ると台風や秋雨前線も見えてきて暑すぎた夏もとうとう終わろうとしているのがわかります。
夏野菜も疲れが見えはじめ、これから秋の端境期を迎えます。
この暑さでケールも少し伸び悩んでいるので、サラダのラインナップは葉物が少なめになります。
いっぽうで今年はかぼちゃや冬瓜が大豊作でして、使いきれるのかがわからないくらいたくさんあるから、ビュッフェでもたくさん召し上がっていただきたいです!

夏は食欲も減退するので、生の葉野菜を食べたくなるのはよくわかりますが、水菜やルッコラなどのアブラナ科野菜も、レタスなどのキク科野菜も、暑さが苦手でこの時期の露地では生きることができません。
今のサラダラインナップを見たお客様から「葉物がケールしかなくて残念」というお言葉をいただくこともしばしばあり心苦しいのですが、ケールだけでもこの時期に毎週300㎏以上収穫するのは至難の技です。
八百屋さんに頼れば、高原レタスやハウスもののほうれん草が手に入りますし、そうやって食卓を豊かにしてくれる生産者や流通関係者の努力には頭が下がります。
ですが誠に勝手ながら、僕たちは今畑で採れるものだけをお店で届けさせていただきたいのです。
葉物が少なかったり、やたらと冬瓜が多かったり、毎週メニューを考えてくれる店のスタッフにも苦労をかけていますが、さまざまな工夫をして農場の野菜を全体のラインナップへと昇華してくれています。

アメリカの料理番組を見ると、
あらゆる材料が揃った倉庫から自由に食材を選び、シェフが創造性を発揮し対決するようなものが多いなぁと思います。それはそれで面白いし勉強になるのですが、「つくりたいもの」がまず最初にあり、そのために必要な材料を用意する、という構造は精神文化的なところもあるのかなと思います。あくまでも「我」が主体でありそこに環境をコントロールしていこうという発想で、これは料理だけでなくビジネスやテクノロジーの発達にも見ることができます。
一方で日本というのは「制約の文化」なのかもしれません。料理番組でも、決められた食材の範囲でどうつくるか、というように環境の「制約」が先にあり、その中でどう創造性を発揮するかを面白がる文化があるように感じます。「抗えない自然」をより身近に感じる国土のせいかもしれませんが、それがさらに発展して茶の湯や禅に見られるように、自ら制約の範囲を狭めていくことによって得られる精神性や豊かさ、その発見への好奇心が生まれていったのかもしれません。
産業に目を向けると、より多くの機能を決められた大きさに収める、というような技術開発には長けているので、大きな方向性(制約)が決まっている中での作り込みが得意なのが日本人。しかし方向性そのものが不透明な現在は力が発揮しにくいので、制約のメンタリティそのものに疑心暗鬼になってしまうのも無理はありません。
ですがこれからはどうでしょうか。もちろん、我を中心とした探求の先に得られる豊かさはあると思います。月にも火星にも住める日が来るかもしれません。しかしやはり地球は1個しかありませんので、その大きな制約の壁が見えてきているのも事実です。

おっと話が飛躍しすぎましたが。僕たちがそこに直接貢献できるはずもない、大きな話です。ですが、直接タッチできるかどうかと、自分がどう生きていくかは別問題だと僕は思います。僕は、制約の中に豊かさや面白さを見つけるのが好きです。そうやって生きていきたいし、その面白さを仕事を通じて少しでも伝えていけたらいいなと思います。己の制約(自由)くらい、自分で決められる強さを持ちたいものです。

長くなりましたが、ケールが少ないことへの回りくどい言い訳と、冬瓜を食べまくってほしいという遠回しなお願いでした!w 栽培、精進いたします!
ですが本心ではあります。
今週もよろしくお願いします!!